
鹿児島県の南に浮かぶ「屋久島」は、樹齢数千年ともいわれる屋久杉や、苔むす神秘的な森、透き通る海に囲まれた世界自然遺産の島です。「もののけ姫」の森のモデルとしても知られ、一度は訪れたい国内旅行先として常に人気を集めています。今回は、屋久島初心者の方でも安心して計画できるよう、アクセス方法からトレッキング、グルメ、費用目安まで徹底的にまとめました。
📋 基本情報テーブル
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| エリア | 鹿児島県熊毛郡屋久島町(大隅諸島) |
| 使用言語 | 日本語 |
| 通貨 | 日本円(JPY) |
| 時差 | なし(日本国内) |
| フライト | 鹿児島空港から屋久島空港まで約35〜40分(JAC=日本エアコミューター運航) |
| フェリー・高速船 | 高速船トッピー・ロケットで鹿児島から約2〜3時間、大型フェリー「屋久島2」で約4時間 |
| 入島手続き | パスポート・ビザ不要(国内移動のため身分証明書の携行のみでOK) |
| 旅行適期 | 3〜4月・10〜11月が比較的過ごしやすいベストシーズン。年間降水量4,600mm超と雨が多い島なので通年レインウェアが必須 |
🛂 入島・アクセス情報
屋久島は国内なのでビザは不要ですが、離島のため事前の交通手段の予約が旅の満足度を大きく左右します。主なルートは「飛行機」「高速船」「フェリー」の3つです。
- 飛行機:鹿児島空港からJAC(日本エアコミューター)が1日数便運航。所要時間は約35〜40分と最速で、鹿児島以外の空港(福岡・大阪・東京)からも鹿児島空港経由で乗り継げます。
- 高速船トッピー・ロケット:種子屋久高速船株式会社が運航。鹿児島本港南埠頭から種子島経由・直行便があり、屋久島(宮之浦港)まで直行便で約1時間50分〜2時間程度。予約は1ヶ月前から可能で、予約センター(099-226-0128)またはインターネットで受付。
- フェリー屋久島2:折田汽船株式会社が運航する1日1便の大型フェリー。鹿児島港を8:30に出港し宮之浦港に12:30到着。車やバイクの積み込みも可能で、船内に売店や展望スペースもあり快適です。2等席は片道5,200円、1等席は6,500円が目安(予約不要、詳細・最新時刻表は公式サイトでご確認ください)。
鹿児島空港からフェリー・高速船乗り場(鹿児島本港南埠頭)へはリムジンバスで約1時間です。台風や強風の影響で欠航することもあるため、旅程には予備日を設けておくと安心です。

参考:フェリー屋久島2公式サイト/トッピー&ロケット公式サイト/JAL 鹿児島発屋久島行き
✈️ 航空券・フェリーの取り方
飛行機は早期予約(2ヶ月以上前)だと高速船より割安になることが多く、逆に出発直前は高速船の方がお得になるケースもあります。複数のサイトを比較して、一番お得なルートを見つけましょう。
フェリー・高速船は繁忙期(GW・お盆・年末年始)は満席になりやすいので、日程が決まったら早めに公式サイトから予約しておきましょう。
🗺️ 観光スポット
屋久島の魅力は「森」に集約されています。以下、定番の7スポットをご紹介します。
1. 縄文杉

樹齢数千年ともいわれる屋久島最大の屋久杉。荒川登山口から往復約10時間、22km前後のロングトレッキングとなるため、日帰りツアーへの参加やガイドの同行がおすすめです。 公式情報:屋久島観光協会 縄文杉トレッキングコース
2. 白谷雲水峡

映画「もののけ姫」の森のモデルといわれる、苔むした幻想的な森。標高600〜1,050mに広がる自然休養林で、初心者向けの周回コースから本格的な太鼓岩コースまで選べます。 公式情報:鹿児島県観光サイト 白谷雲水峡
3. ヤクスギランド

樹齢1,000年を超える銘木が点在するエリアで、30分・50分・80分・150分と体力や時間に合わせてコースを選べる、初心者にも優しいトレッキングスポットです。 公式情報:屋久島レクリエーションの森保護管理協議会
4. ウィルソン株

縄文杉トレッキングルート上(荒川登山口から約3時間)にある巨大な切り株。内部から上を見上げるとハート形に見えるフォトスポットとして人気です。 公式情報:屋久島観光協会 ウィルソン株
5. 千尋の滝

一枚岩のV字谷を流れ落ちる落差約60mの滝。展望台から車を降りてすぐに眺められるため、トレッキングをしない日程でも気軽に立ち寄れます。 公式情報:鹿児島県観光サイト 千尋の滝
6. 大川の滝
「日本の滝百選」にも選ばれた落差88mの豪快な滝。滝つぼのすぐそばまで近づけるので、水しぶきを浴びるほどの迫力を体感できます。 公式情報:鹿児島県観光サイト 大川の滝
7. 永田いなか浜(屋久島灯台)

北太平洋最大級のアカウミガメ産卵地として知られる白砂の美しいビーチ。夕暮れ時の景色は格別で、島の西端には180度の絶景が広がる屋久島灯台もあります。産卵・孵化シーズン(5/1〜8/31)の夜間は立ち入りが制限されているので注意しましょう。 公式情報:屋久島観光協会 永田いなか浜
🎟️ 観光地チケット・トレッキングツアーの取り方
縄文杉やモッチョム岳など、本格的なトレッキングコースは道迷いや天候急変のリスクがあるため、地元ガイドが同行するツアーへの参加が断然おすすめです。日帰り縄文杉ツアーの相場は1名あたり14,000〜20,000円前後(登山バス代・保険料・環境保全協力金は別途必要な場合あり)。事前にオンラインで予約し、レンタル装備(雨具・ヘッドライトなど)も手配しておくと安心です。
🚗 現地交通情報
屋久島は公共交通機関の本数が少ないため、行程に合わせて交通手段を選ぶことが重要です。
| 手段 | 特徴 | 料金目安 |
|---|---|---|
| 路線バス(種子島・屋久島交通/まつばんだ交通) | 空港・港から主要エリアを結ぶが本数が少なく、南西部は特に注意 | 1回数百円〜、1日乗車券3,000円程度 |
| レンタカー | 自由に周遊でき、ガソリンスタンドの少なさにだけ注意すれば快適 | 1日4,000円前後〜 |
| タクシー | 地元情報に詳しいドライバーも多く、少人数なら効率的 | 距離に応じて数千円〜 |
| 登山バス(荒川登山口行き) | 縄文杉トレッキング利用者専用のシャトルバス、マイカー規制期間は必須 | 往復2,000円程度 |
屋久島空港から中心地・宮之浦までバスで約30〜40分。レンタカーは空港・港への送迎付きの会社も多いので、事前予約がおすすめです。
🍽️ おすすめレストラン7選
屋久島名物の「トビウオ(飛び魚)」「首折れサバ」など、新鮮な地魚料理をぜひ味わってみてください。

1. お食事処 潮騒
- ジャンル: 海鮮・食堂
- 特徴: 屋久島町総合センター内にあり、首折れ鯖やトビウオの唐揚げなど新鮮な地魚料理が味わえる地元で人気の食事処
- 公式サイト/Googleマップ: お食事処 潮騒(屋久島観光協会)
- 予算: 1人 約1,700〜2,500円
- 営業時間: ランチ〜夜(居酒屋営業あり)(定休日:不定休、事前確認推奨)
- おすすめ: 刺身天ぷら定食、焼き魚と刺身の定食
2. Restaurant PANORAMA
- ジャンル: 創作料理・郷土料理
- 特徴: 築50年超の商店をリノベーションした温かみのある空間で、屋久島牛のカルパッチョや鹿肉入り水餃子など個性的なメニューが楽しめる
- 公式サイト/Googleマップ: Restaurant Panorama(食べログ)
- 予算: 1人 約3,000〜4,000円
- 営業時間: 店舗により変動(事前確認推奨)(定休日:不定休)
- おすすめ: 屋久島牛カルパッチョ、鹿肉水餃子
3. 定食・パスタ かたぎりさん
- ジャンル: 定食・パスタ
- 特徴: 名物「飛び魚ひつまぶし」は複数の味わい方で楽しめる看板メニュー。キッズスペースもありファミリーにも人気
- 公式サイト/Googleマップ: かたぎりさん(食べログ)
- 予算: 1人 約1,200〜2,000円
- 営業時間: 11:00〜15:00、17:30〜21:00(定休日:日曜)
- おすすめ: 飛び魚ひつまぶし、トビウオ入りパスタ
4. Restaurant&cafe屋久島
- ジャンル: 郷土料理・カフェ
- 特徴: 屋久島観光センター2階に位置し、首折れ鯖の刺身・唐揚げ、鹿肉カレーなどバリエーション豊富なメニューが揃う
- 公式サイト/Googleマップ: Restaurant&cafe屋久島(屋久島観光協会)
- 予算: 1人 約1,500〜2,500円
- 営業時間: 施設に準ずる(定休日:不定休)
- おすすめ: 首折れ鯖の刺身・唐揚げ、鹿肉カレー
5. かもがわレストラン
- ジャンル: 洋食・定食(昭和レトロ食堂)
- 特徴: 安房エリアにある昔ながらの食堂で、飛び魚の唐揚げ定食やボリューム満点のポークソテー・エビフライ定食が人気
- 公式サイト/Googleマップ: かもがわレストラン(屋久島観光協会)
- 予算: 1人 約1,200〜2,000円
- 営業時間: 9:00〜15:00、17:00〜21:00(ラストオーダー20:30)(定休日:第1・第3日曜)
- おすすめ: 飛び魚唐揚げ定食、刺身定食
6. 一湊珈琲焙煎所
- ジャンル: 自家焙煎コーヒー・カフェ
- 特徴: 一湊エリアにある自家焙煎コーヒーの専門店。トレッキング後にほっと一息つける落ち着いた雰囲気
- 公式サイト/Googleマップ: 一湊珈琲焙煎所(食べログ)
- 予算: 1人 約800〜1,500円
- 営業時間: 店舗に準ずる(定休日:不定休、事前確認推奨)
- おすすめ: 自家焙煎ドリップコーヒー、軽食
7. 屋久島 すし将
- ジャンル: 寿司
- 特徴: 地魚をふんだんに使った寿司が味わえる、島内でも評判の寿司店
- 公式サイト/Googleマップ: 屋久島 すし将(食べログ)
- 予算: 1人 約3,000〜4,000円
- 営業時間: 11:30〜14:00(LO13:30)、17:30〜22:00(LO21:30)(定休日:木曜、金曜昼)
- おすすめ: 地魚握り、トビウオの寿司
📱 必須アプリ一覧
- やくしまアプリ(屋久島観光協会公式・GPS連動で観光情報をプッシュ通知):Google Play
- YAMAP(登山・トレッキング用GPS地図アプリ。電波が届かない山中でも現在地を確認可能):App Store/Google Play
- Googleマップ(レンタカー移動・バス乗換の確認に必須):App Store/Google Play
- トッピー&ロケット空席照会(高速船の予約状況をチェック):公式サイト
山中は電波が届かないエリアが多いため、事前に地図アプリのオフラインデータをダウンロードしておくのがおすすめです。
💵 チップ早見表
屋久島は国内旅行のため、基本的にチップ文化はありません。以下のような場面でも心付けは不要です。
| シーン | 対応 |
|---|---|
| レストラン・食堂 | チップ不要(会計は表示金額のみ) |
| タクシー | チップ不要 |
| 宿泊施設 | チップ不要。特にお世話になった場合の「心付け」は任意で数千円を渡す慣習が一部の旅館に残る程度 |
| ガイドツアー | チップ不要(気持ちを伝えたい場合は感謝の言葉で十分) |
🌍 文化・注意事項
- 屋久島は世界自然遺産に登録されているため、動植物の採取・持ち出しは禁止です。屋久杉の樹皮や落ち葉なども記念に持ち帰らないようにしましょう。
- トレッキングコースは「ゴミは必ず持ち帰る」のがルールです。ゴミ箱はほとんど設置されていません。
- 登山道以外への立ち入りは自然保護と遭難防止のため避けましょう。
- 永田いなか浜など海がめの産卵地では、産卵・孵化シーズン(5/1〜8/31)の夜間立ち入りが制限されています。フラッシュ撮影も控えましょう。
- 治安は非常に良好ですが、離島特有の医療体制(診療所が限られる)を踏まえ、持病がある方は常備薬を多めに持参してください。
- 天候が変わりやすく雨も多いため、レインウェアは通年で必携です。
💰 費用目安テーブル(5泊6日・1人あたり)
| 項目 | 金額目安 |
|---|---|
| 往復交通費(飛行機 or フェリー) | 20,000〜35,000円 |
| 宿泊費(5泊、1泊8,000〜15,000円想定) | 40,000〜75,000円 |
| 食費(1日5,000円×5〜6日) | 25,000〜30,000円 |
| トレッキングツアー・ガイド代 | 15,000〜20,000円 |
| 島内交通(レンタカー・バス) | 10,000〜20,000円 |
| お土産・雑費 | 10,000円前後 |
| 合計目安 | 約120,000〜190,000円 |
宿泊先探しには、比較サイトの活用がおすすめです。
【じゃらんnet】屋久島のホテル・民宿を探す 【るるぶトラベル】屋久島の宿泊プランを見る
✅ 出発前チェックリスト
- [ ] レインウェア(上下セパレートタイプ推奨、屋久島は雨が非常に多いため必須)
- [ ] 防水トレッキングシューズ・防水スパッツ
- [ ] ヘッドライト(縄文杉など早朝出発コース用)
- [ ] 速乾性のインナー・着替え(レイヤリング用)
- [ ] 虫除けスプレー・日焼け止め
- [ ] モバイルバッテリー(山中は電波が弱く電池消耗が早い)
- [ ] 常備薬・絆創膏
- [ ] 現金(島内は現金のみのお店も多い)
- [ ] 登山届・保険加入の確認(本格トレッキングをする場合)
トレッキング用品や雨具は事前に揃えておくと安心です。
まとめ

屋久島は、太古から続く森の営みと、透き通る海、そして新鮮な地魚グルメが一度に楽しめる稀有な島です。雨が多いという特徴すらも「苔むす森」の美しさを生み出す理由だと知れば、旅の楽しみ方がぐっと広がります。アクセス手段とトレッキングツアーさえしっかり手配できれば、初心者の方でも十分に満喫できる旅先です。ぜひこのガイドを参考に、屋久島での特別な時間を計画してみてください。
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